Matsuzawa GNaguro Gold

服部グループ 2013

〈メンバー〉
 服部一輝(特任研究員)、曽我真弓(D1)、石川広幸(M2)、古谷昌太郎(M1)、森田賢(B4)

〈グループ概要〉
 昨年度まで名黒グループに所属していた服部が独立し、本年度新たに発足致しました。これまで名黒先生にご教授いただいた思考に新たな視点を加え、研究活動を行っていきたいと考えております。
当研究室では長年ASKファミリー分子に注目して研究を行ってきましたが、我々は特に、ASKファミリーが生体内の“どこで”、“どんなタイミングで”、“なんのために”機能しているかを考えています。なかでも、「代謝系システム」に最も興味を持っており、脂肪組織や肝臓などといった器官におけるASKファミリーの働きを解明すべく日々研究を行っています。
生体内で起きている現象は、遺伝的素因のみならず、様々な環境要因に依存した応答をしているものと考えられます。生体内で真に働いている現象を見極める為にも、より多面的な視点で生命現象を捉えたいものです。

〈研究テーマ概要〉
 エネルギー代謝を論じる上で重要となってくる組織に「脂肪組織」があります。脂肪組織というと、エネルギー貯蔵を主な目的とする「白色脂肪組織」のことが思い浮かぶかと思いますが、生体内には「褐色脂肪組織」と呼ばれるものも存在します。褐色脂肪組織は白色脂肪組織とは異なり、エネルギーを消費する器官であると考えられています。そのため、褐色脂肪細胞におけるエネルギー消費レベルを亢進させることが、ある種の代謝性疾患の治療戦略となり得るとも考えられています。
 我々は特にこの褐色脂肪組織におけるASKファミリーの機能に着目し、解析を行っております。このような解析を基軸として、未知なことが数多く残されている褐色脂肪細胞の新規機能にアプローチできればと考えております。